2月1日
2019年度第4回TIDユースキャンプ・第45期高校日本代表セレクションキャンプもいよいよ最終日となりました。本日のセッションを経て高校日本代表26名が選ばれます。
早朝5時30分、昨日までの疲労もある中、引き締まった表情で選手たちは準備を始めます。いつもの様に10分前には全員が集合し、S&Cセッションに向かいます。
昨年のワールドカップではナミビア代表の公認キャンプ地でもあった上富田スポーツセンター。ワールドカップ仕様のトレーニングジムは圧巻の施設です。時間外にもかかわらず特別に施設を提供いただきました。各コーチ5時に起床し、準備完了。全員が短時間で最大限の効果が上げられるメニューが展開されます。
宿舎に戻り朝食。3日間のアスリートのための美味しい食事とリラックスできる空間を提供いただいた南紀白浜リゾートホテルの皆様、本当にありがとうございました。特に地元名産の梅干しと釜揚げしらすが好評で、スタッフはご飯を食べ過ぎてしまうと困っていました。(笑)
短いレストの後、練習前ミーティング。品川監督、各コーチから昨日のセレクションマッチのレビューと今日のプレビューでいよいよ最終セッションです。
第45期高校代表のGOALであるウェールズ遠征に於いてU19ウェールズ代表に勝利すること“BEAT WALES”に向かって、セレクションという難しい環境の中でライバルとしてチームメイトとして互いを認め合い、高め合う姿が見て取れました。
最終メニューは今回も通称“B.A.O.”。爆発(Bakuhatsu)的にALL OUTして合宿を締めくくりました。
グラウンドで行われた閉講式では、日本協会山神孝志ユース戦略部門長とユース統括樋口先生より、「すでに次への準備が始まっており、それぞれが最高の準備をしてください。26名に選ばれた者は勿論のこと、それ以外の選手は、バックアップとして今後遠征直前までいつ追加招集がかかるかわかりません。また、忘れてはならないもう一つのGOALである今後U20やJAPANを目指し、ここからが新たなスタートであり、成長し続けることが大切です」ということをお話しいただきました。
締め括りは、第45期高校日本代表 品川英貴監督よりこの合宿の総括と今後についてのメッセージが伝えられました。「選手諸君の頑張りにより、素晴らしい合宿となったことに感謝しています。GOALである“Beat WALES”を達成するためには現状では到底たどり着けない、日本一を目指してきたこれまでのマインドを世界基準に置き替え、覚悟を持って次回までに準備をしてきてほしい」
今後、この45名から選出された第45期26名は、【強化合宿2月17~20日於近畿大学】と【直前合宿3月11日〜14日於天理市】を経て、3月15日よりウェールズ遠征に出発します。
今合宿開催にあたり、上富田町ならびに熊野高校ラグビー部の皆様には、準備の段階から多大なる御尽力を賜り、大変お世話になりました。お陰様で大変充実した、ストレスのない合宿を実施することができました。この場をお借りして心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
TIDキャンプを助成いただいている「スポーツくじTOTO」ポーズで!
サポートしてくれた熊野高校ラグビー部の皆様も交えて、恒例の「かみとんダァー!」
1月31日
まだ真っ暗な早朝6時、S&C Sessionで二日目が始まりました。上富田スポーツセンターの国内屈指の設備を誇るジムをお借りして、濃密な40分。ジム内は選手の熱気に満ちていました。
美味しい朝食と短いレストを挟んで午前セッション。いつも通り里コーチによる「Speed」メニューからスタートです。目指すラグビースタイルである「High Speed Rugby」の心臓です。これまでのキャンプを通して一度も欠かすことなく徹底して取り組み続けています。続いて2チームに分かれてATとATBDのセッションを交互に実施します。基本スキルの細部に拘ったセッションが展開されました。その後はUNITに分かれてFWはスクラム、BKはアングルチェンジを中心に取り組みました。
午後にはセレクションマッチのチーム編成も発表され、ますます緊張感も高まってきました。
いよいよ午後セッションとセレクションマッチです。前日とは打って変わって和歌山県では珍しく冷え込みました。
限られた時間の中で選手たちは自らの持てる力とここまで取り組んできたHIGH SPEED RUGBYを発揮するため、そして26名に勝ち残るため、チームメイトとアウトアップし合い、激しく体をぶつけ合う素晴らしいゲームでした。無事に大きな怪我なく終えることができました。
明日は最終セッション、フィールド内外を問わず熾烈なサバイバルはまだまだ続きます。
スタッフも選手の成長の為、一回のキャンプ、一回のセッションの為、連日連夜プランニングとレビューを繰り返し、Beat WALESに向けて邁進します。
この合宿も株式会社明治の有光様に帯同していただき、食事やサプリメントのご指導の下、選手は最高のリカバリーができています。
1月30日
晴天に恵まれ、日差しが春を感じるような和歌山県西牟婁郡上富田町。上富田スポーツセンターにおいて、第4回TIDユースキャンプ・第45期高校日本代表セレクション合宿が本日より始まりました。このキャンプは、上富田町並びに地元熊野高校ラグビー部の皆様の多大なるご協力により、開催されます。最終選考に残り、招集された選手は45名です。このセレクションを勝ち抜いた26名が第45期高校日本代表選手となります。第99回全国高校ラグビー大会は、熱戦・激闘のうちに幕を下ろしました。高校日本一を目指し、地区予選から闘った選手達が、ここからは同じ「GOAL」に向かって共に戦い、突き進む日々が始まります。
その「GOAL」とは、“BEAT WALES!!”『ウェールズU19とのテストマッチに勝利する』ことです。もう一つは『将来のJAPANを目指し、高い意識を持って成長し続ける』こと。ここに集まった選手は、この二つを達成できるチャンスと可能性を持った45名です。
ウェールズでは、U18ウェールズ代表とのトレーニングマッチとU19ウェールズ代表とのテストマッチを2戦を戦います。体格だけでなく、歴史と伝統に裏付けされた高い技術を持ったチームに勝利するために『High Speed Rugby』を掲げ、これを最後までやり通し、必ず勝つという『覚悟』を持った選手26名が選出され、ウェールズ遠征に向けた強化合宿並びに直前合宿へと進むことができます。
開講式において、全国高等学校体育連盟ラグビー専門部副部長 天野先生並びに日本協会山神強化副委員長より激励のお言葉をいただき、選手達は緊張感と決意を新たにしました。
つづいて、第45期高校日本代表品川監督より、第45期のGOAL、THEME、6月、9月、12月の合宿で積み上げてきたもの、それを受けたこの合宿のTHEMEとセレクションポリシー等が提示され、選手の『覚悟』を確認しました。
グラウンドに移動し、しっかりとウォーミングアップを行い、立ち幅跳びと1Km走の測定。その後、
・里コーチによるスピードセッション、『High Speed Rugby』の心臓と言える部分です。
・2チームに分かれて、ディフェンスとディフェンスブレイクダウンのセッションを交互に展開。
ディフェンスは大向コーチと水間コーチ(U20日本代表監督)、ディフェンスブレイクダウンはニールソンコーチと梶村コーチが担当しました。
・ユニットセッションではFWはスクラムの基本スキル。BKは引き続きDFに取り組みました。
どのメニューも基本を徹底しながらハイスピードラグビーのキーワードである“Second”を意識したトレーニングとなっています。
今回の宿舎は南紀白浜リゾートホテル様でお世話になります。素晴らしい環境と食事でエネルギーを充電し、ミーティングとウォークスルーとストレッチを行い、初日を締めくくりました。
明日も、早朝のS&Cセッションからスタートします。