高校日本代表 2011年3月14日~29日 スコットランド・ウェールズ遠征 この強化合宿について /高校日本代表メンバー ●2月23日(水) 本日の午前は、昨日の午後に続き日本代表スタッフによる技術指導を受けました。「Yライン」「ブレイクダウン」等の「アクティビティー」を繰り返す、日本代表が実施しているものと同じ内容を実施。特にミック・バーンコーチによる指導は熱が入ったもので、少しでも気を抜くと厳しい指摘を受けていました。世界一のコーチは、常に全力で、「世界一の練習」をしなさいと言っているようでした。また、練習に先立ち、日本協会真下昇副会長・専務理事から激励の言葉をいただきました。合宿までわざわざ足を運んでいただきスタッフ、選手一同身の引き締まる思いがしました。 午後の前半は、ディフェンス、コンタクトスキル、ブレイクダウンを徹底して行いました。かなり激しい内容でしたが、対戦相手がスコットランド、ウェールズということを考えるといくら激しくても足りないように思えました。選手たちは素晴らしい集中力で素晴らしい内容に取り組んでいました。 後半はユニットプレーに取り組みました。FWはスクラム、ラインアウトのセットプレー。特にラインアウトからのモールに力を注ぎました。BKは、ラインプレーを繰り返しました。昨日に続き、ポジションや、コース取り、タイミングを変えながら、ベストを目指しました。 練習を終えて宿舎に戻ると、天理ラグビークラブの方々に激励会をしていただきました。中田理事長からお言葉をいただくとともに、お腹いっぱいごちそうをいただきました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 真下副会長・専務理事 グラント・ドゥーリーコーチ 日本代表のジョン・カーワンヘッドコーチ ●2月22日(火) 本日の午前は、この合宿初のユニットに取り組みました。FWはスクラムです。スクラムマシンとライブスクラムを繰り返し、かなりハードな内容になりましたが、集中して取り組むことが出来ました。南條コーチのあたたかくも厳しい指導で素晴らしい上達を見せました。FWは夜のミーティングの後もVTRを使ってスクラムの振り返りを行いました。身体の大きなスコットランド、ウェールズに対しても互角以上のスクラム戦が期待されます。 BKはラインの合わせを行いました。素晴らしいランナーがそろっているので、力を最大限に出しうる動き、組み合わせ、タイミングを何度も何度も修正していました。 午後は日本代表のジョン・カーワンヘッドコーチ、日本A代表の薫田真広監督、U20日本代表の元木由記雄ヘッドコーチ、高校日本代表の松井監督が一堂に会しました。高校代表の強化合宿に合わせて、ユースコーチの研修を行うとともに、すべてのカテゴリーの監督が2019年のワールドカップに向けて意見を交換するという事業を実施しました。 これに合わせて、カーワンヘッドコーチ、ミック・バーンコーチ、グラント・ドゥーリーコーチに高校代表が指導を受けました。内容は、コンタクトの基本、足の運び、ハンドリング、ディフェンスと多岐にわたり、時間は3時間に及びました。熱のこもった指導を受け、高校代表の選手であっても、国を代表する選手であるからこそ忘れてはいけない大切なスピリット、基礎基本を学ぶことが出来ました。 バーンコーチ 左から、高校日本代表の松井監督、U20日本代表の元木由記雄ヘッドコーチ、日本A代表の薫田真広監督、日本代表のジョン・カーワンヘッドコーチ ●2月21日(月) 本日より3泊4日の高校代表の強化合宿が始まりました。 U17からスカウティングを重ねセレクションされた26名の選手が集まりました。 結団式では前田団長、上野競技力委員長、松井監督より代表に選ばれた誇り、責任そして選ばれた者の心構え、使命などが話されました。 前回合宿のフィットテストの結果より各選手へ次回測定時の目標値(マルチ・7ミニッツ)が示され、その目標値が越えられるようにトレーニングを積んでくるよう課題が与えられていました。 今回も最初の練習はマルチの測定でした。 残念ながら目標値を越えた選手はなく、少し厳しいスタートとなりました。 その後、本日はフェーズアタックに特化した練習を行いました キーワードは「前を見る」「仕掛ける」「アングルチェンジ」の3つをあげ、ワンパスでゲインラインを突破する練習を繰り返し行いました。 パターンとしてはスクラムハーフを起点としたものとスタンドオフを起点としたものの2つを行いました。 前回のセレクション合宿で取り組んだものと同じ内容でしたが、一つ進化させた形になったため少しミスが目立ちました。しかし練習を重ねるにつれ、うまく対応していました。 練習の最後はフィットネストレーニングを行いました。 フィットネストレーニングはインゴールからインゴールを往路はダッシュ、復路はジョッグを1分サイクルで連続15本行いました。 フィットネスの向上は、相手より速く走り勝つためには必要不可欠なもので、選手達もそれを理解しひたむきに練習に取り組んでいました。 特別メニューとして、全ての練習終了後、フィットネステストの数値が前回より下がった者は宿舎まで約15分の道のりをランニングで戻りました。 宿舎に戻ってからは、食事の前に見山S&Cコーチから栄養学セミナーがありました。 その後夕食となりましたが、今回の食事はビュッフェ形式なので先程受けたセミナーの内容を生かし各自良く考え食事を摂っていました。 夜のミーティングは先ず、キャプテン・バイスキャプテン・FWリーダー・BKリーダーを決定し、発表がありました。それぞれからチームのみなへ向け決意表明がありました。 その後は代表選手としての心構え等についての話があり、代表に選ばれた自覚も少しずつ芽生えてきたのではないでしょうか。 その後、FW・BKに分かれてそれぞれコーチからの話の後、選手達でミーティングを行い、明日に向けての確認を行いました。 練習前プレゼンテーション 練習前プレゼンテーション マルチテスト 5段跳び 一人の仕掛け 首のトレーニングも忘れずに 突破を図る 突破を図る 突破を図る お互いに要望をしっかりと確認しながら アタック練習 アタック練習 フィットネストレーニング 遅れても最後までしっかりと クールダウンも念入りに 松井監督より 栄養学セミナー 左からキャプテン・布巻、バイスキャプテン・杉永、FWリーダー・北川、BKリーダー・金 BKミーティング FWミーティング