■2013年5月20日(月)
「ジュニアワールドラグビートロフィー(JWRT)2013」(5月28日-6月9日)に出場するU20日本代表のチリ遠征直前合宿は5月20日に2日目の練習を行いました。
早朝にFW、BKそれぞれウエイトを行い、午前のトレーニングは10:30にスタートしました。昨日の晴天と打って変わって雨が降りしきる中でのトレーニングとなりました。しかし、雨が多い気候だという会場地のテムコを想定して準備するには絶好の天候です。
午前のトレーニングはウォームアップの「モビリティー」から始まり、フェーズアタックのトレーニング、ゲーム形式でチームプレーのパターントレーニングを行い、最後にユニットトレーニングを実施しました。
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フェーズアタックのトレーニング
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パターントレーニングにて、ハイパントを見上げる図。写真では伝わりにくいですが、この時すでに雨は本降りです
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「雨の日の試合はミスが多くなる。ミスがあるのはしょうがない。大事なのは、ミスした後のリアクションをしっかりすること」(沢木ヘッドコーチ)
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FWのユニットトレーニング。コーチ陣も納得のスクラムが押せた瞬間です
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CTBの選手たちはパストレーニング
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20日からの参加となった中村駿太(左)、渡邉隆之選手は2人でグリッドにトライ
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トレーニングを終え、リカバリーをした後はチームミーティングです。昼食前にミーティングを行うのは初の試みでした。昼食前に行うことで「食事中にミーティングを踏まえたラグビーの話をしてイメージトレーニングすることで、午後に良いトレーニングができる」(沢木ヘッドコーチ)という意図があります。
ミーティング内容は5月11日に「U20日本選抜」として戦ったシンガポール代表戦のレビューでした。雨の中で戦ったこの試合をもとに、沢木ヘッドコーチは雨の日の戦い方について以下のように話しました。
(1)コンタクトの際にボールが滑るので、雨の日はミスが多い。雨の日はタックルなどのボディポジション、ボールキャリアーのファンダメンタルスキルがより大事になる。
(2)雨の日にオフロードを用いたチームは負ける。雨の日のオフロードはミスのもと。(例:スーパーラグビーのトップチームはオフロード数がリーグ最少という分析結果がある)
(3)ミスをしないためにトレーニングから良い準備をしよう。ミスしてしまったら、その後のリアクションを意識すること
昼食中はシンガポール代表戦の映像を流し、選手たちは皆、食べながら真剣に見ていました。
午後はさらに雨足が強くなり、人工芝に水たまりが出来るほどの状態の中、トレーニングを開始しました。
初めは2グループに分かれてブレイクダウンとディフェンスシェイプのトレーニングを交互に実施し、チーム全員でプレーパターンのチェックを行いました。次に流通経済大学ラグビー部とゲーム形式のトレーニングを行いました。
外国人選手を3人擁する流通経済大学との対戦は雨の中、やはりミスが多く思い通りにいかないものでしたが、遠征前にこうした経験をしたことで、本番までに修正することができます。
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流通経済大学とのゲームの様子
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選手の円陣。日を追うごとにチームはまとまっていきます
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終了後、あいさつ
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日本協会A級の大槻卓レフリー(左)が担当しました
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トレーニング終了後は、流通経済大学のご協力のもと、壮行会を行いました。本協会の矢部専務理事の挨拶ではじまり、龍ヶ崎市の中山市長、流通経済大学の小池田学長から激励のお言葉をいただきました。流通経済大学ラグビー部のAチームにも出席していただき、U20日本代表だった高森キャプテンから「龍ヶ崎の地から応援しています」とメッセージをいただきました。
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壮行会の様子
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沢木ヘッドコーチが、ポジションごとに選手を紹介しました
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最後に集合写真を撮影
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U20日本代表は、いよいよ21日にチリに向けて出発いたします。
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